2010年1月24日 年間第3主日   (C年)

以下は現代風のたとえ話です。ちょっと考えてみてください。
2区画にわたってアパートいくつも持っている裕福な地主さんがおり、そこには70世帯が住んでいました。住人はみな貧乏で、失業者も多くいました。多重債 務者は珍しくなく、家賃は6カ月も延滞となっていました。地主の代理人が各部屋を訪れ、子供や老人の数、家族の健康、借金の額などを聞いてまわりました。 この調査は住人たちに不安を抱かせることになりました。「私たちは追い出されるのではないか。そうなったら、行くところがない。」と彼らは思いました。お まけに開発業者がこの土地を欲しているという噂もありました。公民館で全住人向けの説明会があるから出席するようにという通知が地主の代理人から来て、住 人達の不安はますます大きくなりました。
住人は皆、沈む心で説明会に集まりました。希望など全くありません。責任者が立ち上がり、説明を始めま した。「皆さんには大きな借金があり、家賃が滞納となっています。しかしこのアパートの家主は優しい方で、あなた方の苦境を理解しています。良いお知らせ があります。彼は、借金をすべて帳消しすると発表しました! 家主はみなさんに新たな出発をしてもらいたいと願っています。家主は優しい人で、皆さんのこ とを信じています。」
暫くしんとしていました。事態を即座に理解できなかったのです! そして次の瞬間、お互いに抱き合ったり、喜びのあまり涙 ぐむ人もいました。「この優しさで私たちは救われたのだ。」 自宅への帰り道、彼らは青い空、木々の緑の濃さ、道端の花の美しさに気がつきました。いつも 見ていたものなのに、初めて見るもののようです。実際、日常生活は美しい味わいがあるものになったのです。(たとえ話終わり)


今日の福音ではイエスは神が人間の形をとった理由を述べています。それは、「神が私たち一人ひとりを愛してくださる」という良い知らせを 私たちに伝えるためです。神は、子供達の面倒を良く見る、愛情深い父なのです。神はありのままの私たち一人ひとりを受け入れてくださいます。「神はありの ままの私たちを愛してくださる」今週、何度も思い出し自分自身に言い聞かせてみましょう。あなたの日常生活に新しい味わいを与えてくれるでしょう。